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溶接接合業界ニュース

3密避けて新人研修,サンキュウリサーチR&C,アーク溶接など

コロナ禍の影響で新入社員の溶接研修が大きな課題になる中、山九グループ東日本地域で人材育成を担うサンキュウリサーチアンドクリエイト東日本能力開発センター(千葉県君津市、山口弘之所長)は5月11日から6月5日までの約1ヵ月間にわたり実施した新入社員整備基礎研修カリキュラムを無事終了した。同研修は、同グループにおける新入社員の基礎技能教育の習得および、アーク溶接など危険を伴う業務に携わる従業員に受講が義務付けられている安全衛生特別教育規程に基づいた研修を毎年実施しているもの。アーク溶接やガス溶断をはじめ、ハーネス、粉じん安全教育など、同グループの主業務でもあるプラントエンジニアリングに必要な基礎技能や安全に関する知識を座学および実習形式で学ぶ。
 コロナ禍の中、産業界は業務形態や業績などに深刻な影響を受けているが、教育態勢の整備もその一つ。緊急事態宣言の解除を待って新入社員の受け入れを開始した企業も多い。しかし、コロナ禍の対応に追われ、準備がなかなか整わない中で、新入社員を迎えることに戸惑いをみせる企業も少なくない。
 例年、同研修も同グループの10事業所から100人を超える新人社員が4月の初旬から約2ヵ月間にわたり研修に参加していた。 
 今年は、コロナ禍の影響で同センターと同じ市内に所在する山九君津支店からのみ参加となったほか、内容も圧縮したうえで約1ヶ月間と期間を短縮。アルコール消毒などを徹底したうえで、3密を避けるため、同センターだけではなく研修内容ごとに市内にある2つの同グループ関連施設にも新人社員を分散させ研修を行った。
 アーク溶接特別安全教育および技能実習も実施され、工業高校で溶接を学んでいた新人社員は「4月の自宅待機などで腕がなまっていないか不安だったが、久しぶりに溶接ができて楽しかった」と語り、同研修で初めてアーク溶接を行った新人社員は「溶接中に腕のバランスを取るのが難しかった。技能向上には、日々の服装の乱れを無くすなど、日常における心構えも重要だと研修で学んだ」と述べた
 研修ではマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを取り、3密を避けながらも新人社員のコロナ禍に負けない、力のある「ご安全に」という声が聞こえていた。
 今回の研修について、同センターの高梨博課長は「いつもより短時間の研修であっても、新人社員が現場に配属された際に必要な技能や知識を習得できるかを熟考してカリキュラムを組んだ」と語った。
 また、世界的なマスクの需要増に伴い、研修に必要な防じんマスクの調達にも苦労したという。高梨課長は「調達先を増やすなどして必要な分を確保した。研修が例年通りの時期と規模で実施されていたら、さらに防じんマスクの確保は逼迫していた」と語る。
 研修終了後に山口所長は新人社員に向けて、「様々なことに好奇心を持ち、挑戦してもらいたい。挑戦する過程で習得した技能や知識が宝ものになる」とエールを送った。


提供元:産報出版株式会社

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