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厚労省マイスター認定基準改定、全国競技会成績優秀者追加

 厚生労働省が認定する「ものづくりマイスター」の電気溶接職種の認定要件に日本溶接協会(日溶協)が開催する全国溶接技術競技会の成績優秀者が追加される。日溶協は2019年から独自のマイスター制度を立ち上げるなど、溶接技能者・若年者教育、溶接普及を推進中である。今回の厚労省の基準改正を受け、より多くの溶接技能者がものづくりマイスターに認定され、全国規模の溶接技能伝承に弾みがつくものと期待される。
 厚労省の委託を受けた中央技能振興センター(中央職業能力開発協会)の第三者委員会による審議の結果、3月17日付でものづくりマイスター認定基準が改定された。電気溶接職種の認定要件については、日本溶接協会が開催する全国溶接技術競技会の成績優秀者、具体的には優秀賞までを追加した。全国競技会の成績には有効期限は設けていないとのことで、過去の競技会での成績も対象となる。
 ものづくりマイスター制度は111職種を対象とし、派遣先の中小企業の若手技能者への実技指導や、学校ではものづくりの魅力を伝える。電気溶接職種のものづくりマイスターは近年、日溶協指定機関が高校生向けに企画する実技講習会などで講師を務めるケースが増えている。
 ただ、ものづくりマイスターの認定基準では技能検定の1級以上の取得が基本となる。技能検定には電気溶接がなく、溶接技能者がものづくりマイスターになることは難しい状況にあった。過去三年間をみても電気溶接職種の認定者数は8人(2017年度)、7人(18年度)、2人(19年度)と狭き門となっている。


提供元:産報出版株式会社

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