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溶接接合業界ニュース

EV拡大で溶接に変化

次世代自動車として高い注目を集めるEV(電気自動車)。モータやリチウムイオン電池など、従来の内燃機関(レシプロエンジン)にはない部品が使われていることから、こららの製品に対応する溶接技術の開発が活発化している。富士経済の発表によると、EVの2018年世界販売台数は前年比71・1%増の130万台となり、2035年には、18年比16・9倍の2202万台まで市場拡大が見込まれている。これにともないレーザ加工や超音波溶接の適用拡大など溶接・接合方法にも大きな変化がみられるようになってきた。
 EVに欠かすことのできない重要部品の一つにモータがあるが、このモータの製造には、溶接をはじめとする様々な接合技術が使われており、重要な役割を果たしている。
 モータの中核部品であるモータコアは、電磁鋼板を数十枚から数百枚積み重ねて作るもので、積層後の接合にレーザ溶接、かしめ圧着、接着剤が使われる。ティグ溶接も使われているが、ビード幅が狭く、深い溶込みが得られ、熱影響による変形も抑えられることから最近はレーザ溶接に切り替える傾向がみられるようだ。
 製缶・板金加工技術によって作られるモータのカバーは、半自動溶接やティグ溶接が使われるが、最近はひずみを抑えたり、生産効率の向上を図るためレーザ溶接の適用も検討されている。
 モータのリレー部品などの各種成形ボビンでのコイル線の巻き始め、 巻き終わりと端子の接続などには、ヒュージングが使われる。ヒュージングはリード線に電流を流して被膜を剥離することによって電気的に導通させてから、端子と芯線のかしめ力で圧接して強度を確保する熱かしめを行うもの。人体に有害な鉛はんだを使わない環境に配慮した接合方法としても注目を集めている。
 また、現在、ティグ溶接が使われている平角線コイル(通称・ヘアピン)の溶接では、高効率化を図るため、銅に対するエネルギー吸収率の高い青色半導体レーザ(ブルーレーザ)やグリーンレーザの適用も検討されている。


提供元:産報出版株式会社

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