会員登録 ログイン

ホーム > 溶接接合業界ニュース > ユニチカ、金属用ポリエステル樹脂接着剤を開発

溶接接合業界ニュース

ユニチカ、金属用ポリエステル樹脂接着剤を開発

ユニチカ(大阪市中央区)は、金属(銅など)およびポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂フィルムに良好な接着性を有し、金属の腐食による接着性の低下を防ぐことができるポリエステル樹脂接着剤を開発した。
 従来、防錆処理と接着層塗工はそれぞれ別の工程だったが、新製品を用いることで、一度の塗工で2つの機能を同時に発現することができるため、工程の簡略化に貢献する。また、メッキレスで金属の腐食を抑制できる環境にも配慮する。新製品は、同社の飽和共重合ポリエステル樹脂「エリーテル」の耐腐食性グレードとして新たにラインアップする。
 近年、急速なエレクトロニクス化により、様々な分野で高度な電子機器を搭載するケースが増えてきている。例えば自動車や通信端末などでは、小型化に対応する強力な接着性だけでなく、屋外など過酷な環境で使用するための腐食に対する耐性も求められ、これらの機能が両立できる材料が求められている。このようなニーズが高まる中、同社のエリーテルが長年培ってきた、ポリエステル樹脂設計技術、ワニス調合技術、量産製造技術を駆使することで接着性と耐腐食性を両立に成功した。接着性では、銅、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属や PET、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどの樹脂フィルムに対して接着性が良好。耐腐食性では、通常は金属の腐食を防止するためにメッキ処理が施されるが、本開発品はメッキレスで金属の腐食を抑制することができる環境配慮型製品だ。2021年度に1億円の売上を目指す。


提供元:産報出版株式会社

溶接接合業界ニュース一覧ページへ

このページのトップへ