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溶接接合業界ニュース

制振ダンパーの疲労耐久性向上、竹中・NIMS・淡路マテリア

自然災害の多発を受け、国家的な危機管理が問われる中、巨大地震を想定した建築構造において新たな鋼材合金・溶接技術の適用が進む。8月30日に開業した愛知県国際展示場(愛知県常滑市)の制振ダンパーに初めて適用された耐疲労合金と異材接合用の溶接材料は、指定建築材料に関する国土交通大臣認定を取得。今回、汎用性が高いブレース型ダンパーの追加により、ダンパーの設置バリエーションが増加し、今後、一般建物から超高層建物までさまざまな建造物への適用が期待される。
 竹中工務店、物質・材料研究機構(NIMS)、淡路マテリアは、耐疲労合金と鋼材の異種材料溶接を用いた、ブレース型の制振ダンパーの開発に成功し、
愛知国際展示場へ初適用した。開発した技術は、制振ダンパーの素材として一般的に使用される鋼材に比べ、疲労耐久性を約10倍に高めたFe―Mn―Si系耐疲労合金を用いたもの。
 制振ダンパーは、長周期・長時間地震動対策技術として、3者が2014年に共同開発し「JPタワー名古屋」へ適用したせん断パネル型制振ダンパーを応用したもの。柱と柱の間を斜めに渡す「ブレース型」とした。


提供元:産報出版株式会社

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