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溶接接合業界ニュース

電力7社、合同溶接競技会開催

全国各地に点在する発電施設やプラントなどの補修・メンテナンス業務は、まさに一品一様の作業。そのため、溶接作業に関しても高い現場力が求められている。知識や経験、テクニックなどを兼ね備えた優れた溶接士の育成はもちろん、技能の伝承が重要テーマとなっている。電力各社は、これらの課題を解決すべく溶接技能競技会を開催している。
 電力関係のプラントメンテナンスを手掛ける電力グループ会社7社(北海道パワーエンジニアリング・東北発電工業・中部プラントサービス・東京パワーテクノロジー・中電プラント・関電プラント・西日本プラント工業)は若手溶接士の育成を目的に、7月17日、兵庫県三田市の関電プラントテクノセンターで「2019年度(第3回)同業会社溶接技能競技会」を開催した。
 同業社同士が一堂に介し、溶接に関する技術交流や情報交換、ネットワークの構築を目的に12年、東北発電工業、中部プラントサービス、関電プラント、西日本プラント工業が発起人となり、「溶接関係技術交流会」がスタート。各社持ち回りで年一回開催している同交流会は、今年で8回目を迎える。交流会では管理・検査・溶接士の専門分科会を設け、それぞれの担当者が溶接業務に関する課題や現状などについて討議・ディスカッションし、互いのスキルアップにつなげている。
 17日の競技会には9人の選手が出場。課題は被覆アーク溶接法による中板(t9ミリ向姿勢と薄板(t4・5ミリ)立向姿勢の2課題で、ともに全層指定位置で溶接を一旦中断しビード継ぎを行う。時間は開先加工20分・本溶接45分間で、表裏の外観審査で順位を決する。
 関係者によると「メンテナンス作業は屋外での現場工事が中心で、被覆アーク溶接法とティグ溶接法がほとんど。とくに基本である被覆アーク溶接を習得することで技量向上につながる」という。競技直前まで各ブース内で付添者らが選手を熱心に指導するなど、一体感をもって競技に臨んでいた。結果は、東北発電工業の阿部昌貴氏が1位、不破悠佑氏(2位・中部プラントサービス)、吉田浩人氏(3位・東北発電工業)が続いた。
 また翌18日には、総勢57人が参加して溶接関係技術交流会が開かれ、溶接シミュレータの実演や講演会、各部会に分かれての意見交換などが行われた。「溶接を核に、それぞれの担当分野で互いのレベルアップが図れるとともに、情報の共有化やネットワーク構築が業務の改善につながるなど、交流会は非常に有効。これからも交流会を通じ、切磋琢磨していきたい」(関係者)と語る。


提供元:産報出版株式会社

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