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溶接接合業界ニュース

反転・内面ビード切除を省略●日鉄住金建材、スノウチと「カドピタBF」開発

 日鉄住金建材は10月11日から、スノウチと共同開発したコラム内面ビード回避機能付き裏当て金「カドピタBF」の販売を開始した。裏当て金に日鉄住金建材製Uコラムの内面ビードに合った凹部を設けることにより、内面ビードを下面に反転する工程と、内面ビードを切除する工程が省略可能で、組立加工時間を約20%短縮(同社調べ)できる。「カドピタBF」については、日本建築総合試験所から従来の溶接と同等の耐力および変形性能を有しているとの評定を取得している。
 Uコラム専用の「カドピタBF(ビードフリー)」は同社コラム在庫店経由で販売する。すでに開発と評定取得を済ませている同社プレスコラム用については従来どおり、スノウチから顧客に直接販売する。
 鉄骨ファブリケーターでは、一般的にコラム柱とダイアフラムの溶接接合部について、切断開先加工されたコラムを反転した後、内面ビードを除去し、平鋼を素材とした裏当て金を取り付ける。
 近年の人手不足を受け、これら一連の作業に対する軽減ニーズが高く、特に大型サイズや長尺品については、切断開先加工されたコラムの反転作業にともなう負荷が大きいため、省略を要望する声が高まっている。
 Uコラムと「カドピタBF」を組み合わせることで、裏当て金施工時間を約20%短縮できるほか、反転作業の省略も実現した。コラムと裏当て金の密着性確保に役立つと評価の高い「カドピタ」の進化版、「カドピタBF」を適用することで、裏当て金溶接取付作業も省力化でき、品質向上を図ることができる。
 開発に当たっては、ビード位置・高さのばらつきが少ないUコラムの安定した品質を生かした。日本建築総合試験所からの評定取得に至る過程では、Hグレードファブ、ムラヤマ(山形市、村山功社長)と協調して開発を進めた。


提供元:産報出版株式会社

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