宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット試験機1号機による先進光学衛星「だいち3号」を2月12日(打ち上げ予備機関2月13?28日)に種子島宇宙センターから打ち上げる方針だ。
H3ロケットに搭載するLE?9エンジンには、配管部品、バルブのケーシング、噴射器エレメント、マニホールド類など17部品にAM(アディティブマニュファクチャリング)技術が適用されている。▽従来の工法では不可能だった部品、構造物の製作が可能であること▽従来は個別に製造し、組み立てて溶接していた複数の部品を一回で生産できる??などのメリットがあるためだ。
適用にあたってはPDCAサイクル(Plan=計画、Do=実行、Check=評価、Action=改善を繰り返す品質管理手法)を徹底ことで、品質だけでなく、コストを含めた設計・試作評価をしているという。
将来のものづくり技術として期待が高まるAMだが、現在のところその代表的な適用分野が航空宇宙分野となっている。H3ロケットの打ち上げ成功によってAM技術の普及に弾みを付けたいところだ。
提供元:産報出版株式会社