わが国最大の溶接・接合、切断技術専門展示会「2024国際ウエルディングショー」(主催=日本溶接協会、産報出版)が来年4月24?27日、大阪市住之江区のインテックス大阪で開かれる。その企画説明会が1月26日・ステーションコンファレンス万世橋(東京・千代田区)、翌27日・パークスタワー(大阪市浪速区)で、溶接関連機器・材料メーカーなど東西合わせて約130人の参加を得て開催。大阪では8年ぶりとなる、今回の同展のテーマは「人・文化・技術をつなぐ溶接・接合、切断の新潮流?Weld?Beingで環境負荷低減とDXに貢献?」(Weld?Beingとは良好な社会を実現するWell?Beingの造語)。カーボンニュートラルを初めとする新しい時代のニーズや、人手不足などものづくり企業が抱える様々な課題に応えるため、DX技術などを活用した新技術・製品の出展に期待がかかる。
国際ウエルディングショーは、1969年の第1回開催から隔年で東京と大阪を交互に開催し、今回の2024年で第27回目を迎える。出展内容は、溶接・接合、切断、レーザ加工、接着、メカニカルファスニング、ろう付、はんだ付、溶射、表面改質、3Dプリンター、非破壊検査、工業用ガス・関連機器、IoT関連技術、AI関連技術、バーチャルシミュレータなどと幅広い。近年ではレーザ加工関連技術・製品が、展示の18%を占めるまでに大きく成長しているほか、昨年の20220国際ウエルディングショー(東京会場)では、3Dプリンター、DX、IoT、ビッグデータ、AI、環境関連機器などが大きな注目を集めた。
企画説明会の冒頭、主催者を代表して、産報出版の久木田裕社長は「JIWSは、世界屈指の溶接専門展示会として高い評価を得ており、世界から著名なメーカーの機器が一堂に展開し、国内製品と合わせて世界をリードする溶接・接合、切断技術専門展示会。溶接、切断、その他関連する周辺機器はもちろん、レーザ加工や話題の3Dプリンター、DX、IoTなど広範囲にわたる製品情報・技術が集中的に展開される。当展は隔年で東京と大阪を交互に開催しているが、2020年は出展社数が大阪開催としては出展社数が過去最高規模となっていたにも関わらず、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して開催中止とした。このため大阪での国際ウエルディングショーの開催は8年振りとなるが、関係各位の協力を得て、20年を上回る最大規模での開催を目指したい」と2024JIWSに懸ける意気込みを述べた。
なお、2024国際ウエルディングショーの主な企画概要は次の通り。
【展示と講演による新機軸企画】レーザ加工フォーラムと3Dプリンターフォーラム(新開催)の「2大フォーラム」と、造船・自動車・鉄骨の各産業分野および非破壊検査、コーティングに関する最新技術動向を講演内容とする「テクニカルセミナー」を新機軸として設定。展示会場における出展製品・技術と講演会における技術解説により、最新技術・製品に対するより深い理解を得ることができる。
【溶接・接合おもしろ館】「溶接文化の継承」をテーマとし、溶接を未来に継承すべき文化の一つといて捉え、溶接に関係する研究者・技術者はもちろん、広く一般にも溶接を身近に感じてもらうことを目的とする。溶接・接合技術の最先端を体感できる展示を行うほか、トークショーや体験コーナーにより、溶接の重要性や面白さ、大切さをアピールする。
【技能伝承プラザ】ものづくりを支える溶接の技能伝承をテーマに匠の技の実演、作品展示、溶接指導体験などで立体的に展開する特別イベント。溶接の魅力を発信する。
【トレンドセミナー】出展社によるプレゼンテーションセミナーとして、最新の溶接技術はもちろんのこと、DXの応用、IoT、システム、ロボット関連などの最先端技術や新プロセスなどの技術を解説する。
【テーマ別ソリューションセミナー】会場内のオープンスペースを使用し、出展社から来場者へ自動化・省エネ・人材育成など個別課題に的を絞った技術ショートプレゼンテーションをを行う。
【その他の企画および関連行事】高校生溶接コンクール、工業高校生バスツアー、溶接学会春季全国大会、アジア溶接連盟(AWF行事)、溶接連合講演会
提供元:産報出版株式会社