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溶接接合業界ニュース

東光鉄工ら洋上風力発電用クレーンを共同開発

 洋上風力発電は日本の再生可能エネルギーの切り札と位置づけられ大型プロジェクトが進むなか、関連した製品の国内調達比率を高めるための動きが本格化している。
 東光鉄工(秋田県大館市)と関ケ原製作所(岐阜県関ケ原町)はこのほど、洋上風力発電設備の運用および維持管理に使用する「ダビットクレーン」の国産化を目指し、共同開発を開始すると発表した。
 東光鉄工は秋田県溶接技術競技会の優勝者を多数輩出するなど高度な技能を持つ溶接士が在籍。また、最大50トンの門型クレーンの製造許可を有し、高い溶接技術での組立を得意とする。さらに超大型鋼構造物の製作が可能な工場設備と立地を活かし、国内初の商業用洋上風力発電所である秋田港・能代港において、基礎部材であるトランジションピースとモノパイルの仮置き架台や輸送用架台を製作した実績を持つ。
 関ケ原製作所は 1950年に船舶用クレーンの製造を開始し、以来70年以上に渡り、国内外で建造される船舶に搭載されるクレーンや、海洋産業向け機器の開発など、海上という特殊な環境下における機器製造に定評がある。
 ダビットクレーンは海上から風車機への荷役作業に必要な設備として、供給開始から運用および維持管理に重要な役割を担う建設機械で、両社が得意とする製造技術、ノウハウなどの強みを活かし、日本の海洋に適したダビットクレーンの開発を目指す。
 経済産業省発表の「洋上風力発電ビジョン」によると洋上風力発電の2030年までの導入エリアは東北、北陸、北海道で国内全体の6割強となる見込み。
 両社では「導入エリアに近い秋田県でダビットクレーンを生産することにより、安定的かつスピーディーな製品や部品の供給を目指す」としている。


提供元:産報出版株式会社

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