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溶接接合業界ニュース

阪大接合研,越で産学連携基盤構築と人材育成基盤強化へ

 大阪大学接合科学研究所(田中学所長)は、越・ハノイ工科大学からの技術研究所設立の要望に応え、同国における溶接技術に関する学術研究や技術開発、さらには技術者の養成に関わる資格試験の実施などを通し、ベトナムのみならずASEAN地域における溶接技術の高度化と溶接技術の養成に貢献することを目的とした「接合科学研究所HUST-OU」をハノイ市のハノイ工科大学メインキャンパス内に設立。その設立記念式典(主催=ハノイ工科大学、同機械工学部、協力=大阪大学、大阪大学接合科学研究所、後援=在ベトナム日本大使館)が日越外交関係樹立50周年を迎える本年1月10日、ハノイ工科大学C2大ホールで、関係者約500人が集まる中で開催された
 式典当日は、大阪大学から西尾章治郎総長、河原源太副学長、田中所長、日本大使館から古舘誠幾一等書記官ら、フイン・クエット・タン(Huynh・Quyet・Thang)ハノイ工科大学学長ら、企業からは日本酸素ホールディングス社長の濱田敏彦氏らが列席。式典ではHUST-OU設立に関する決定書の公表、テープカット式、さらに企業とHUST?OU研究所間における新たな国際産学連携協働研究調印式などが行われ、ハノイ工科大学と大阪大学接合科学研究所の連携を確認するとともに、ASEAN地域における溶接・接合研究拠点としての同研究所の今後の展開に向けて大いに期待が高まった。
 これまで大阪大学接合科学研究所では、接合科学研究所HUST-OUの設立要請がされて以来、準備活動の一つとしてベトナム現地における産学連携基盤の強化が重要と位置づけ、同研究の活動には産業界における技術ニーズの把握や産業界と連携した研究実施が不可欠であるため、大阪大学接合科学研究所の下部組織として、2018年にベトナムにおいて最新の溶接・接合技術の知見共有ならびに関連企業とのネットワーク基盤を構築する目的で「ベトナム溶接研究会」(会長=田中学所長)を設立した。産学連携基盤構築を進める中で,日本からの同研究会会員企業4社と5件の国際産学連携協働研究を締結し実施。さらに日本の加盟企業からは溶接ロボットや溶接材料の供与など研究活動の整備のための支援がなされている。


提供元:産報出版株式会社

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