大阪府門真市のパナソニックミュージアムに展示されているタイムカプセル(約500リットル)は1970年に大阪で開催された日本万国博覧会で、5000年後の開封を目的に作られた。
5000年の月日に耐え得るよう、カプセルは人口心臓弁にも用いられるオーステナイト系ステンレスを使い、フタと胴体は共金溶接(母材と溶接材料が同じ)で行われた。少しでもひずみが起きると5000年の間に亀裂の元になるため、一気に円周溶接はせず、点で刻むティグ溶接で行われたという。
現在、2025年大阪・関西万博(2025年4月13日から10月13日、大阪・夢洲)の開催に向けて、会場の建設をはじめ、大阪メトロ新駅建設や空飛ぶクルマの実用化、火星衛星探査機からの中継など、様々なビッグプロジェクトが計画・検討されている。
これらプロジェクトの推進には、当然、溶接技術が必要であり、2025年大阪・関西万博においても未来に繋がるような溶接技術が適用されることが期待される。
提供元:産報出版株式会社