日本溶接協会は12月23日、昨年9月に青森県青森市で開催した第67回全国溶接技術競技会東北地区青森大会の入賞者を発表、溶接日本一の栄誉となる最優秀賞は福岡県代表の小林和樹(こばやし・かずき、被覆アーク溶接=手溶接=の部、33、高田工業所)、岡田拓己(おかだ・たくみ、炭酸ガスアーク溶接=半自動=の部、25、トヨタ自動車)の両選手が受賞した
小林選手は前回の第66回大会の手溶接の部で3位優秀賞を獲得、今回念願の全国制覇を果たした。福岡県勢としては2008年大会以来の最優秀賞。
岡田選手は溶接歴6年、全国競技会初出場での最優秀賞。愛知県勢としては2大会連続、トヨタ自動車としては3大会ぶりの全国制覇を果たした。
2位の特別優秀賞は静岡県代表・田中豪人選手(手溶接、42、大穂工業)、新潟県代表・増田伊吹(半自動、26、総合車両製作所)の両選手が受賞した。
全国競技会の競技課題は両部門とも薄板(4・5ミリ)中板(9・0ミリ)の2作品を制限時間45分以内に完成させる。薄板の溶接姿勢は立向上進、中板は横向。薄板・中板ともスカラップ半径20ミリの邪魔板がつく。
今大会は日本溶接協会、東北地区溶接協会連絡会、青森県溶接協会の共催により、9月24・25日の両日、青森県立青森工業高校を競技会場に開催され、全国の都道府県を代表する手溶接の部、半自動の部合わせて112選手が、熱戦を繰り広げた。
大会の後援は青森県、青森市、協賛は産報出版。協力は会場提供の青森工業高校、溶接機提供のダイヘン、パナソニック、溶接材料提供の神戸製鋼所、日鉄溶接工業で行われた。
提供元:産報出版株式会社