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2024国際ウエルディングショー始動、運営委員長に田中学氏(大阪大学)

 国際ウエルディングショーが8年ぶりに大阪を舞台に開かれる。
 我が国唯一の溶接・切断専門展示会「2024国際ウエルディングショー」の開催が決定した。期日は24年4月24?27日の4日間。会場は大阪市住之江区のインテックス大阪2、3、4、5号館を予定する。大阪大学接合科学研究所の田中学所長を運営委員長に迎えて、11月18日に開かれた第1回2024国際ウエルディングショー運営委員会で決定した。
 国際ウエルディングショーは2年に一度、東京と大阪を交互に開催している。ただ、2020国際ウエルディングショーは、大阪会場としては史上最高となる220社もの出展社を集めていたにもかかわらず、新型コロナウイルスの感染拡大によって、開催の約一ヵ月前に急遽、中止の判断を余儀なくされた。
 このため16年以来、8年ぶりの大阪開催となる「2024国際ウエルディングショー」では、特に東京まで足を運ぶことが難しい西日本の溶接関連企業を中心に開催への期待や要望が高まっている。中でもデジタル技術の進展やカーボンニュートラルへの対応、慢性的な人手不足などを背景に、ものづくりに求めらる技術・技能が大きな変革期を迎える中、国内外の最新溶接・切断技術が集まる同展は大きな注目を集めるだろう。
 運営委員会では、最近の産業界や市場の動向を踏まえた基本計画として、特設イベント「溶接・接合おもしろ館」(溶接文化の継承や産学連携などをテーマとしたイベント)、特設行事「技伊能伝承プラザ」「高校生溶接技術コンクール」、2大フォーラム「レーザ加工フォーラム」「金属3Dプリンターフォーラム」、テクニカルセミナー(鉄骨、造船、自動車、非破壊、コーティングなど産業界に根ざした最新技術の講演)、併催行事「トレンドセミナー」、関連行事「2024年度溶接学会春季全国大会」、溶接連合講演会、アジア溶接連盟行事??などの提案が行われた。
 運営委員会の冒頭、田中委員長は「2024国際ウエルディングショーの開催地は、当研究所の地元ということもあり、開催に向けて力が入る。大阪で開催を予定していた2020国際ウエルディングショーがコロナ禍で中止となったため、次はリベンジ開催として大いに盛り上げ、成功に導きたい。関西は歴史的にも溶接と関係の深い地域であり、明治から大正にかけて欧米から積極的に技術を取り入れ、その後、各種産業界に浸透し、現在では欠かすことのできない基盤技術の一つに成長している。合わせて学術研究も活発に行われ、新技術の開発なども進んだ。2024国際ウエルディングショーでは、こうした溶接文化を積極的に発信し、日本の底力を世界に向けてアピールしたい」など、2024国際ウエルディングショーの成功に向けた熱意を語った。


提供元:産報出版株式会社

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