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溶接接合業界ニュース

第48回全国軽金属溶接技術競技会開催、史上最多の58人が出場

 第48回全国軽金属溶接技術競技会(主催=軽金属溶接協会、後援=厚生労働省、日本溶接協会、日本アルミニウム協会、産報出版ほか)が10月30日、兵庫県尼崎市のポリテクセンター兵庫で開催。鉄道車両や自動車、電機、精密機器などアルミニウム溶接作業に携わる企業の代表選手が集う同競技会には、今回、史上最多となる58人(第1種7人、第2種21人、第3種30人)が出場。日頃、培った溶接技量を競った。
アルミニウム溶接の技能向上と普及拡大を目的に、1975年からスタートした同競技会は今回で48回目を数え、現在のような関東・関西での相互開催の形態になったのは2006年からで、尼崎での開催は今回で9回目となる。競技は3種目に分かれ、第1種がティグ溶接・固定管(外径150ミリ、肉厚4ミリ)の水平および鉛直固定突合せ(競技時間は40分間)、第2種がミグ溶接の薄板(t3ミリ)立向突合せと中板(t8ミリ)横向突合せ(同40分間)、第3種がティグ溶接の薄板(t3ミリ)立向突合せと中板(t8ミリ)横向突合せ(同50分間)それぞれを課題とし、外観およびX線透過試験、曲げ試験により800点満点で審査する。なお、21年度から各競技の成績優秀者(準優勝まで)が厚生労働省「ものづくりマイスター」の認定基準に追加されている。
 競技会当日は、コロナ禍での開催ということを考慮し、班ごとの分散集合・解散とし、また競技終了後の作品見学も密集を避けるため時間帯および会場を分散した。競技は第1種が2班、第2種と第3種がそれぞれ4班に分かれ、最も出場選手の多い第3種の1組目9選手が午前8時55分、「競技開始」の合図で溶接に取り掛かった。
 次いで、第2種1班の7選手が午前9時20分から溶接ブースに入り、第1種の1班4選手は午後12時40分から溶接を行った。事前の綿密なスケジューリングにより、58人が参加した各種目の競技は大きなトラブルもなくスムーズに進行。午後2時35分、ティグ溶接・固定管課題の第1種2班のタイムアップですべての競技を終えた。途中、選手の入れ替え時には会場内の換気タイムを設けられるなど、徹底したコロナウイルス感染症対策も施されていた。
 選手らは、日常とは違う、競技会という独特の雰囲気の中で、緊張した表情を浮かべる選手や、気持ちを集中させ運棒動作を何度もイメージする選手、会社の上司や同僚らの声援に笑顔で応える選手など千差万別で、待ち時間から既に自らとの戦いが始まっていたようだ。なお、審査委員会の成績報告に基づき、競技会会長が入賞候補者を選考し、協会理事会で入賞者を決定する。表彰式は23年6月の総会にて行う予定。
 一方、前日の29日に行われた開会式では、同競技会実行委員長の廣瀬明夫氏が「アルミの溶接は電子ビームやレーザ、摩擦攪拌接合(FSW)などの技術が実用化され、ロボットによる自動化も進んでいるが、基本はティグおよびミグ溶接だ」と述べ、出場者の奮起を促す挨拶を行った。
 また、審査委員長を務めた北野嘉男氏は「過去の競技会をみると、1種は外観裏側ビードの形成不十分や不均一、X線透過試験でブローホールが多くみられた。2種は薄板・立向き課題で表ビードの高さ・幅にバラつき、あるいは溶け込み不良もあった。3種は目立った不良がなく、少しのミスが順位に大きく関わる」など、競技課題攻略のヒントを紹介するとともに、「明日は平常心で臨み、日頃の実力を大いに発揮してほしい」とエールを贈り、選手らの健闘を祈念した。
 


提供元:産報出版株式会社

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