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第67回全国溶接技術競技会が開催

 全国の都道府県代表112選手が被覆アーク溶接(手溶接)、炭酸ガスアーク溶接(半自動)の2種目で「溶接日本一」の称号をかけ、青森県を舞台に日頃磨いた腕を競った。第67回全国溶接技術競技会東北地区青森大会(主催=日本溶接協会、東北地区溶接協会連絡会、青森県溶接協会、後援=青森県、青森市、協賛=産報出版)が、9月24・25日の両日、県立青森工業高等学校(青森県青森市)を競技会場に開催された。
開会式で選手宣誓を行った青森県代表の安田悠正選手(SINMEI)は「青森のりんごのように美しく、技術の素晴らしさを表現できるよう全力を尽くすことを誓う」と声高らかに宣言した。
 24日にホテル青森(青森市)で挙行した開会式で、粟飯原周二競技会長(日本溶接協会会長)は全国競技会を「選手選考を通じての技能の向上や振興、技能者の顕彰を行う重要な場」と位置づけ、両部門の最優秀選手を経済産業大臣賞に推薦すると表明し、選手への期待を述べた。
 小野均実行委員長(青森県溶接協会会長)は「青森県溶接協会にとって初の全国競技会。
協会のシンボルマークは『未来への希望』を表しており、まさに今大会の開催に通じる。大会は溶接技術の継承の一環として選ばれし者が集い、磨かれた技術を披露する場。人として成長し今後の業務に生かしてほしい」と選手を激励した。
 競技会場を提供した青森工業高校の赤井茂樹前校長は「歴史と伝統ある大会が本校で開かれることを嬉しく思う。競技に真剣に向き合う姿は、技術者を志す高校生や職場の後輩の大きな指針となる」と歓迎の言葉を述べた。
 佐藤裕審査委員長(日溶協東北地区溶接技術検定委員会委員長)は「溶接は安全・安心の社会基盤を作り上げるのに不可欠かつ重要な基盤技術。明日の競技では選手一人ひとりが知亜kらを発揮できるよう支える」と述べ、大会には公正かつ厳正な審査で臨むとした。
 開会式では三村申吾青森県知事(代読)、小野寺晃彦青森市長(同)の来賓挨拶の他、前回大会優勝選手による優勝旗返還に続き、出場全選手を紹介。選手は会場に集まった来賓、付き添い、関係者など約300人に一礼し、大会への決意を誓った。
 2日目、午前8時からの競技本番は選手は手溶接、半自動それぞれ6班に分かれ、所持品点検、開先加工などに続き、規定の45分間内で薄板と中板2種類の課題に挑んだ。コロナ対策として競技ブースの一般見学は行わなかったが、設置した4台のカメラでモニタ中継され、引率者や関係者は選手の熱戦を見守った。
 競技の成績は外観試験、放射線透過試験、曲げ試験、違反行為による減点などの審査を経て決定し、最優秀者をはじめとした入賞者は2023年1月に発表する。


提供元:産報出版株式会社

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