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第67回全国溶接技術競技会9月25日開催、青森で溶接日本一目指し熱戦

 溶接士日本一を目指し全国の精鋭が集結―第67回全国溶接技術競技会東北地区青森大会の開催が目前に迫ってきた。9月24・25日の2日間、青森県立青森工業高校(青森県青森市)を競技会場に、被覆アーク溶接(手溶接)、炭酸ガスアーク溶接(半自動)の2種目で全国の都道府県代表112選手が熱戦を繰り広げる。
 粟飯原周二競技会長(日本溶接協会会長)は、全国競技会を「溶接技量を競うと同時に選手選考を通じて溶接技術の向上や振興、技能者の顕彰を行う重要な場」と位置づけるとともに、両部門の最優秀選手を経済産業大臣賞に推薦することを表明する。
 青森県での開催にあたり1908年から88年まで運航した青函連絡船の一隻「八甲田丸」が青森港に係留されていることに触れ「当時の最先端技術が導入されていることに加え、様々な箇所で溶接ビードを見ることができるのも見どころ。選手の皆様は平常心で日頃の実力を発揮してほしい」と選手を激励する。
 小野均実行委員長(青森県溶接協会会長)は「青森県溶接協会が1961年に設立して以来、初の全国大会開催となる。選手の皆様は大会の結果に関わらず人として成長し、今後の職務に生かしてほしい」と期待を示す。
 2020年からの新型コロナウイルス感染症の拡大により、全国競技会の開催スケジュールに影響を及ぼし、今大会も当初の予定から一年延期しての開催となった。選手、関係者を含めた来場者には事前のワクチン接種や当日の抗原検査を求めるなど感染防止対策を徹底する。
 全国競技会は若手からベテランまで広範な世代が出場するのが特徴。今大会最年少出場は手溶接・大阪府代表の和泉神也選手の20歳、最年長は手溶接・岐阜県代表の岩佐富雄選手の75歳。選手の所属企業も建築、造船、自動車、プラント、産業機械など多岐にわたる。
 現行の競技種目となった第24回以降、都道府県別の最優秀賞受賞回数は愛知県が通算20回とトップ、第2位に広島県、神奈川県(11回)、第4位兵庫県(7回)、第5位山口県(5回)と続く。
 第67回全国競技会は24日に選手の受付と会場見学を行った後、開会式と競技説明会をホテル青森(青森市)で開催する。前回大会から競技課題が変更となり、今大会も手溶接、半自動とも薄板の溶接姿勢は立向上進、中板は横向。中板、薄板ともに邪魔板がつく。スカラップサイズの半径は手溶接・半自動共通の20ミリ


提供元:産報出版株式会社

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