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ニコン、金属AM分野 世界3位に

 ニコン(東京・港区、馬立稔和社長)は9月2日、アディティブマニュファクチャリング(AM)の世界トップメーカーの1社である独SLM社のM&Aを発表。AMは溶接技術とレーザ加工技術を複合した先端技術の一つ。今回のM&AによりニコンはAM市場で世界3位となるが、今後日本でもAMの普及が加速するのか注目される。
 ニコンは、独リューベックに本社を置く世界有数のAM専業企業の1社であるSLM社と投資契約を締結した。発行済株式の全てを保有する子会社を通じて、ドイツ法に基づく任意的公開買付けを実施する。2日の会見で馬立社長は同社が中期経営計画の一つとして取り組むデジタルマニュファクチャリングの一つの領域として、年間25%以上成長しているAM市場の魅力と可能性に触れるとともに、今回のM&Aの目的を「宇宙・自動車・エネルギー産業に高い付加価値を提供する」と語った。
 今回ニコンがM&Aを行ったSLM社は、独EOS社、米GEアディティブと並ぶ世界トップ3社の1社とされているAM装置メーカー。今回のM&Aでのシナジーとして、ニコン側はSLM社のAM技術とその技術者、世界中に販売してきた市場などを獲得。SLM社側は、ニコンが持つ堅牢な資本基盤、ニコンが既存のカメラ事業で世界中に張り巡らせている有事の際のフィールドサポート力などを獲得する。ニコンは金属粉とレーザを同時に照射して任意の箇所から造形を開始することができる指向性エネルギー堆積法(DED)方式のAM装置を製造しており、主に国内で販売してきた。SLM社は、日本で稼働する全AM装置の数を凌ぐ750台以上の販売実績があり、その全てがPB方式となる。ニコンは世界中に自社DED方式のAM装置の販売ルートも獲得することになる。
 またニコンは昨年4月に、米ロケットメーカー兼自動車メーカーであるテスラ社、航空機メーカーのボーイング社などに金属加工部品を提供している米モーフ3D社を子会社化している。


提供元:産報出版株式会社

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