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溶接接合業界ニュース

東京都・橋梁老朽化対策に予算計上

 完成後50年以上が経過した橋梁の老朽化や検査・維持管理の方法が課題となっているなか、東京都港湾局は、東京港内に位置する橋梁の長寿命化を推進するため、今後10年間で250億円を予算を計上する。現場補修用の溶接や検査機材の需要が期待される。
 このほど都が策定した「東京港橋梁・トンネル長寿命化計画」で内容を示した。都内の橋梁14個所とトンネル4個所が対象。
 予防保全の観点から、従来の維持補修に加えて長寿命化対策として施設の大規模改修を行い性能を回復・向上させ、その後も点検や維持補修を適切に行うことで、最大で「100年程度の延命化」(東京都)を目指す。
対象施設は港湾局の所管する橋梁やトンネルのうち、緊急輸送道路に位置付けられているもの、または延長100?以上の道路橋とトンネル。
 計画では建設から40年以上経過した施設で、点検・調査結果による健全度を踏まえ、今後5年以内に工事に着手する。長寿命化対策による予防保全を通じて、全面的な橋の架け替えなどと比較してのトータルコストの削減を図る方針。
 鋼橋の補修には、溶接や高力ボルトが使われる。現場(屋外)で補修する場合は施工性の良い高力ボルトが多用されるが、狭隘箇所など高力ボルトによる補修が難しい場合は溶接が用いられる。また溶接の場合、工法によっては、補修後に補修前と同等の応力状態が得られるメリットもある。


提供元:産報出版株式会社

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