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溶接接合業界ニュース

鉄骨需要 13年ぶり50万?超え

鉄骨推定需要量が13年ぶりに50万トンを超える大幅増加となった。建築鉄骨は溶接材料使用量のおおよそ5割を占めるとみられ、溶接最大の需要先であるだけに、溶接関係市場の活性化が期待される。国土交通省が発表した建築着工統計から本紙が推定した2021年10月の鉄骨推定需要量(S造+SRC造)は、前年同月比62・4%増の54万1900トンと2008年10月の51万400トン以来、13年ぶりとなる50万トン超えの水準となった。首都圏の大型再開発が再び動き出したことが背景にあり「会員の大手ファブの稼働も軒並み高水準」(鉄骨建設業協会)と需要に期待がかかる。建築鉄骨は溶接材料使用量のおおよそ5割を占めるとみられ、最大の溶接需要先となっている。
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 鉄骨推定需要量は10ヵ月連続で増加を続けてはいたものの、21年6月以降弱含み感の強い30万トン台で推移をしており、10月の6割増は急増と言える。東京五輪を終え、大型物件の計画が再び動き出したことが背景にあり、「大規模再開発の中でも1万平方?を超える超大型物件が動き出した」(首都圏鉄骨ファブリケーター)ことが主な要因と見られる。
 「約1年先までの受注は決まっている。その多くは首都圏の再開発物件が中心」(新潟県ファブ)と地方のファブであっても首都圏の需要が稼働を支えている状況が続く。
 ただし中国など海外情勢の影響を受けた鉄鋼価格の急騰が鉄骨ファブの景況にも影響する。「ゼネコンなどからの受注時と加工時に鋼材の仕入れ価格が大幅に変わることも考えられる。一年先のことはまったく予想ができない」(同)、「今後はどれだけ地方の中小物件が動き出すかが重要」(溶接材料メーカー)と市場動向の注視が必要な状況は変わらない。
 10月の全建築物の着工床面積は前年同月比25・8%増の1209万平方メートルと先月の減少から再び増加に転じた。公共の建築主は同24・6%増の48万平方メートルと2ヵ月ぶりに増加した。民間の建築主は同25・9%増の1161万平方メートルと8ヵ月連続で増加した。
 構造別の内訳をみると鉄骨(S)造は前年同月比61・7%増(9月は同1・7%増)の530万9000平方メートルで、推定される鉄骨需要量は53万900トンとなり10ヵ月連続で増加した。
 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造は同105・3%増(9月は29・0%減)の22万平方?と2ヵ月ぶりに増加し、鉄骨需要量は、1万1000トン。SRCが1万トン台を超えるのも10か月ぶりとなった。
 S造とSRC造の合計は54万1900トンとなり、前年同月の33万3750トンと比べ62・4%増加した。また2021年度(4?10月)も前年度同期の243万1200トンと比較して15・3%増の280万3050トンと回復を見せている。

 


提供元:産報出版株式会社

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