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溶接接合業界ニュース

JFEスチール、大入熱用の建築厚鋼板開発

 JFEスチールは9月2日、板厚22から100ミリの建築構造用低降伏比780ニュートン/ミリ平方メートル級厚鋼板「HBLR630」を開発し、国土交通大臣認定を取得した。高層建築物の低層部の鉄骨柱に用いられる溶接組立箱形断面柱で使われる。
 同社はこれまで、ボックス柱用途として550ニュートン/平方?メートル級厚鋼板「HBLR385」や590ニュートン/ミリ平方メートル級厚鋼板「HBLR440」などの建築構造用厚鋼板を開発。多くの建築物に適用。高強度かつ高変形性能(低降伏比)を有しており、建築物の耐震安全性の確保に寄与している。
 新たに開発した「HBLR630」は高層建築物の低層部のボックス柱に採用することで、これまで実現できなかった建築物の超高層化や大スパン化(建造物の柱間の距離拡張)が可能となり、低層部における快適な大空間の確保など、自由で最適な設計、デザインを実現することができる。
 また、建設業界で深刻化する現場溶接士の不足に対する省力化のニーズに応えるため、高能率な大入熱溶接を可能にし、ボックス柱の溶接に要する時間の大幅な短縮を実現。炭酸ガスガスシールドアーク溶接(最大入熱5キロジュール/ミリメートル程度)では多数パスの積層が必要となるのに対し、大入熱サブマージアーク溶接(同60キロジュール/ミリメートル程度)や大入熱エレクトロスラグ溶接(同100キロジュール/?メートル程度)では1パスで溶接することが可能となり、溶接施工時間を10分の1以下とすることができる。
 さらに、同社の独自技術による最適な化学成分設計と、東日本製鉄所(京浜地区)厚板工場の新たな焼入設備である「Super?RQ」を活用した高度な冷却制御により、世界最高クラスの強度と低降伏比の両立を実現する。
 同社では「高層ビルや大規模建築物などへの採用を目指していく。付加価値の高い建築建材商品の開発を通して、持続可能な社会の実現に貢献していく」などとし、今後の展開に期待を寄せる


提供元:産報出版株式会社

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