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溶接接合業界ニュース

9%の橋梁が早期・緊急措置必要

橋梁9・1%(2万3815橋)、トンネル31・1%、道路付属物など11%が早期または緊急に措置を講じべき状態(3、4段階)にある。国土交通省は8月25日、橋梁などの2020年度点検結果のとりまとめ(道路メンテナンス年報)を発表した。それによると、19―20年度(2巡目2年目)の点検実施状況は橋梁38%、トンネル34%、道路付属物など40%となり、1巡目(14―18年度)と比較して着実に進捗しているが、修繕措置の着手率は低水準であることが明らかになった。
この調査は、国民・道路利用者に道路インフラの現状および老朽化対策に理解を得るため、点検の実施状況や結果などを「道路メンテナンス年報」としてまとめているもの。橋梁72万7545橋、トンネル1万1418道、道路付属物など4万2361施設を対象とし、経年変化など老朽化の実態を把握し、今後の措置指針を立案することを目的にしている。
 健全性の診断は、▽1健全=構造物の機能に支障が生じていない状態▽2予防保全段階=構造物の機能に支障は生じていないが、予防保全の観点から措置を講じることが望ましい状態▽3早期措置段階=構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講じるべき状態▽4緊急措置段階=構造物の機能に支障が生じている、または生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講じるべき状態??の54段階に区分している。
 今回の調査では、橋梁27万7641橋、トンネル3674本、道路付属物など1万6649基の点検を実施。
このうち橋梁は1段階11万0138橋(構成比40%)、2段階14万3688橋(同52%)、3段階2万3608橋、4段階207橋。トンネルは1段階122本(同3%)、2段階2417本(同66%)、3段階1130本(同31%)、4段階5本(同0・1%)。道路付属物などは1段階6512基(同39%)、2段階8231基(同49%)、3段階1903基(同11%)、4段階3基(同0・02%)ととなり、各インフラとも多くの施設・設備が3・4段階の「早期または緊急に措置を講じるべき状態」にあることがわかった。
 一方、1巡目点検で3・4段階と判定された橋梁の修繕措置実施状況を管理者別にみると、国土交通省(3411橋)は83%が着手済みで未着手は17%の566橋、高速道路会社(2537橋)は66%が着手済みで未着手は34%の868橋、地方公共団体(6万2836橋)は55%が着手済みで未着手は45%の2万8417橋となった。
 3・4段階にある橋梁は、次回点検まで(5年以内)に措置を講じることが求められているが、特に地方公共団体においては5年以上前に3・4段階と診断された橋梁の措置着手率は6から7割程度にとどまっており、遅れが目立つ。
 3・4段階の橋梁の多くはこれから修繕するものとみられるが、鋼橋の補修には、溶接や高力ボルトが使われる。現場(屋外)で補修する場合は施工性の良い高力ボルトが多用されるが、狭隘箇所など高力ボルトによる補修が難しい場合は溶接が用いられる。また溶接の場合、工法によっては、補修後に補修前と同等の応力状態が得られるメリットも得られる。


提供元:産報出版株式会社

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