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溶接接合業界ニュース

溶接VRがIT補助金の対象

 バーチャルテクノロジーで人体の動きをデータ化する研究、それを使った製品開発などを手がけるイマクリエイト(東京・港区)と、神鋼エンジニアリング&メンテナンス(神戸市灘区)が共同で提供しているVR溶接トレーニングサービス「ナップ溶接トレーニング」が大幅なアップデートを行った。
 前モデルからの大きな変更点はIT補助金の対象になったこと。他にも10段階の電流調整が可能、英語に対応、工業高校や大学など学校法人に向けての特別価格を適用(ケースがある)、レポート・ログ機能は月額1万円から(前モデルはレポート機能、アップデート、保守解契約などで1台8万円)-など、機能拡充を図るとともに利便性を向上した。
 ナップ溶接トレーニングとは、難易度の高い溶接技術をVRを活用することで効率的に習得することを目的に、両社が共同開発したトレーニングシステム。バーチャル上に熟練溶接士の動きを3Dモデルで再現し、熟練溶接士の手の動かし方や視線の動かし方を可視化することで、技能伝承にかかる時間を短縮させる。また、本来の溶接作業は強いアーク光を直視することができないため、感覚的に技術を覚えるしかなかったが、VR空間上ではアーク光を消すことができるため溶接部を見ながら勉強することができる。
 教える側も、新人溶接士につきっきりのOJTでなくとも、新人の動きを可視化・確認できるようになる。また、バーチャルトレーニングのため時間・場所を問わずに研修できるなど、現実空間のトレーニングでは難しかった課題に対応することができる。
 対応している溶接トレーニングは3種。中板のアーク溶接(下向き・横向き・立向)で、母材の形状はビードオン、隅肉(多層)、開先あり(裏当て金あり)。中板の半自動溶接(下向き・横向き・立向)で、母材の形状はビードオン、隅肉(多層)、開先あり(裏当て金あり)。薄板のティグ溶接姿勢(下向き・横向き・立向)で、母材の形状はビードオン、隅肉(多層)、開先あり。
 神鋼エンジニアリング&メンテナンスでは昨年6月に実施した社内の新人研修においてナップ溶接トレーニングを使用している。対象者を実技組とVR組に分け、組ごとの溶接士の技術成長率を比較検証した結果、VR組は実技組以上の習熟効果を確認することができた。
 技能者育成の早期化や補助金制度の活用など、複合的な課題解決につながる手段の一つとして同システムから目が離せない。


提供元:産報出版株式会社

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